KAZU HAIR JOURNAL

一人で美容室を続ける中で、施術以外の仕事にもAIを活用しています。
最近、施術中にお客様から、AIについて聞かれることが増えてきました。
「ChatGPTって、どうやって使っているんですか?」 「会社からAIを使うように言われたけれど、何をすればいいか分からない」
髪の話をしていたはずが、いつの間にかAIの話へ移っていることもあります。
僕は、AIの開発者ではありません。 最初から詳しかったわけでもなく、一人で美容室を続ける中で、自分に必要な使い方を一つずつ試してきました。
なぜ、僕がAIを使うようになったのか。 改めて考えてみると、もっと稼ぎたいからでも、仕事を増やしたいからでもありませんでした。 僕の時間には、限りがあるからです。
一人で美容室をしていると、施術以外の仕事もあります
美容師の仕事というと、髪を切ったり、カラーをしたりする姿を思い浮かべる方が多いと思います。 もちろん、一番大切なのは、お客様の髪と向き合う時間です。
その日の髪や頭皮を確認する。 これまでの施術履歴を振り返る。 どのような薬剤を使うか考える。 施術後の状態を記録する。 次回来店時に、何を確認するか残しておく。
ただ、一人で美容室を運営していると、それ以外にも多くの仕事があります。
目の前のお客様に集中したいと思っていても、そのために必要な準備や記録、発信があります。 どれも大切ですが、すべてを一人で行おうとすると、時間はいくらあっても足りません。
任せたいのは、僕でなくてもできる仕事です
AIの活用について調べると、
「AIで副業を始める」
「AIで集客する」
「AIを使わないと取り残される」
という言葉をよく見かけます。
そうした使い方を否定するつもりはありません。 実際に、AIによって新しい仕事が生まれたり、今までできなかったことができるようになったりすることもあると思います。
ただ、僕の場合は少し出発点が違います。
もちろん、お客様の髪を見ることや、薬剤を選ぶこと、施術の結果を判断することは、AIには任せられません。 お客様が何を気にされているのかを感じ取ることも、画面の中だけでは分からないと思います。
一方で、頭の中にあることを整理する。 長い文章を読みやすく整える。 一つのブログから、媒体に合わせた文章を考える。 記録の項目を揃える。 毎月繰り返している確認作業を、同じ形にまとめる。
そうした部分には、AIと一緒にできることがあります。
僕にしかできないことと、僕でなくてもできること。 その二つを、少しずつ分けていきたいと思っています。

まだ、仕組みを作っている途中です
今は、AIを使えば何でも自動で終わるわけではありません。 ブログを書くときも、AIに一度お願いして完成ではありません。
自分が何を伝えたいのかを考える。 出てきた文章を読み直す。 実際の施術や考え方と違うところを修正する。 事実と仮説が混ざっていないか確認する。 お客様が読んだときに、分かりにくいところがないか見直す。
最後は、自分で確認しています。
AIを使うようになって、すぐに時間が余るようになったわけでもありません。 むしろ今は、仕組みを作るために、以前より時間を使っている部分もあります。
それでも、今まで一つずつ別々に行っていた仕事が、少しずつつながり始めました。
ブログを作り、そこからInstagramやGoogleビジネスプロフィールへ展開する。 日々の記録を残し、次の施術や毎月の振り返りに使える形へ整える。 同じ作業を繰り返すのではなく、一度作ったものを次にも生かせるようにする。
まだ途中ですが、この積み重ねが、将来の時間につながっていくのではないかと考えています。
仕事が終わると、家族の晩御飯を作ります
サロンの仕事が終わったあと、家族の晩御飯を作ることがあります。 ブログや記録が残っていても、晩御飯の時間はやってきます。
ただ、僕は料理をすることが、それほど苦ではありません。 料理なら、少しくらい思ったようにできなくても、
と言えるからです。
美容師の仕事では、そうはいきません。 髪は一度切ると、すぐに元へ戻すことはできません。 カラーや薬剤の判断にも責任があります。
だから僕にとって料理は、仕事とは少し違う気持ちで向き合える、意外と気楽な時間なのかもしれません。
忙しい中で家事までしていると伝えたいわけではありません。 仕事とは違う時間があることで、頭が切り替わることもあります。 できれば、そうした時間まで削って、仕事だけを増やしたいとは思っていません。

仕事とは違う時間を持つことで、気持ちが切り替わることもあります。
空いた時間を何に使うかは、自分で決めたい
AIを使って仕事が少し早く終わったら、その時間を必ず次の仕事に使わなければいけないわけではありません。
新しい技術について調べてもいい。 これまでの記録を振り返ってもいい。 新しい可能性を考えてもいい。 家族と過ごしてもいい。 晩御飯を作ってもいい。 何もしなくてもいい。
時間が空いたら、また仕事を詰め込む。 それでは、どれだけ効率化しても、いつまでも時間は増えません。
AIを使うこと自体が目的ではなく、その先の時間をどう使うかが大切なのだと思っています。
髪を綺麗にすることの、その先も大切にしています
僕は美容室で、「乾かすだけで綺麗」を大切にしています。 ただ、髪を綺麗にして終わりではなく、その先の毎日まで考えたいと思っています。
朝、髪がまとまりやすくなる。 鏡の前で悩む時間が少し減る。 アイロンやコテに頼り過ぎなくてもよくなる。 出かける前の支度が少しラクになる。
髪を整えることで、その方の日常に少し余白が生まれる。 その時間で何をするかは、その方が決めることです。
体を整えることも、AIを使うことも、同じなのかもしれません。 方法そのものが目的ではなく、その先にある毎日を少し心地よくするためのもの。
僕が考えている「美」も、見た目だけではなく、限られた時間をどのように過ごすかまでつながっているように感じています。
AIの答えを、そのまま正解にはしていません
AIは便利ですが、いつも正しいとは限りません。 もっともらしい文章で、間違ったことを答える場合もあります。
だから、AIから出てきた内容を、そのまま正解にはしていません。
施術について書くときは、実際の記録と合っているか。 薬剤について考えるときは、確認できた事実と、自分の仮説が混ざっていないか。 ホームページやブログでは、実際のサロンと違うことを書いていないか。
最後に確認し、判断するのは自分です。
「本当にそうだろうか」 「なぜだろう」
と、もう一度考える。
その繰り返しによって、以前より自分の仕事を深く見直すことが増えたようにも感じています。
使うか、使わないかは、その方の考え方
AIを使うか、使わないかは、その方の考え方でいいと思っています。 無理に使う必要もありません。 便利だからといって、すべてをAIへ任せる必要もありません。
ただ、興味はあるけれど、何から始めればよいか分からない。 会社から使うように言われたけれど、自分の仕事にどう関係するのか分からない。
そんなときは、最初から正しく使おうとせず、まずは遊ぶように会話してみてもよいのではないでしょうか。
難しい仕事の質問でなくても構いません。
気になっていることを整理してもらう。
自分では思いつかない表現を出してもらう。
そうして会話しているうちに、自分に合う使い方が少しずつ見えてくることもあります。
僕自身も、まだ試している途中です。
使ってみる。 確認する。 必要なら、使い方を変える。
これは、僕が美容の仕事で続けてきたことと同じです。
僕は、AIでもっと仕事を増やしたいわけではありません。 僕にしかできないことを大切にしながら、僕でなくてもできることを少しずつAIへ任せていく。 そうすることで生まれた時間を何に使うかは、自分で決めたい。
そうして生まれた余白を、目の前のお客様と丁寧に向き合う時間にも、家族と過ごす時間にも、これからのことを考える時間にも使えるようにしたいと思っています。
そのために、僕はAIを使っています。 AIを使うことを勧めるためではなく、知ったうえで、自分に必要かどうかを選べるように。
これからも、美容室での実践や日々の生活から見えてきたAIとの付き合い方を、少しずつ発信していきたいと思っています。
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